日本の自動車業界 輸出の不思議
自動車業界の輸出といえば日本の基幹産業になっています。それでは最近この業界の傾向はどうなっているのか見ていきます。
日本企業の海外の自動車の工場は近年3%程度で非常に増えています。これだけ見ると日本国内の工場が海外に移転して、海外での生産がが増えて国内での生産量が減っているように思われますが、しかし実は日本国内の工場の数はほとんど減りもせず増えもしていないのです。これは日本企業の技術力が高いためだとも考えられますが、2014年頃から国内への完成品の販売台数と海外向けの完成品の台数に開きが出始めているため、影響しているものは円安によるものだと考えられてます。円安になれば海外の工場で現地で生産してもも国内の工場で生産して輸出しもコストの面ではその差は非常に小さくなるためそういう流れが自然と出来るのです。
しかし、これだけが要因だとは完全には言えません。なぜなら2014年頃からの伸びはアジア地域や南米に集中しているからなのです。これはアジア地域や南米の所得が上がり、車の需要が急速に伸びたことが非常に密接して関係していることを示しているともいえます。そのためアジア地域には多数の工場が建てられ、そこに部品工場も出来るため部品の一部は海外から日本に輸入される事も増えています。